時をかけるサマーウォーズ

実に一月振りである。
多方面より「書かなスギ」「生きてる?」「止めちまえ」等々叱咤激励痛み入る次第、謹んで受け入れさせていただきます。
どのような理由であろうとこの様な駄文を読んで頂けること感謝感激、もう少し頑張らせて頂きます。


 3年前、わずか13本の映画フィルムから始まったアニメーション映画があった。
その映画は口コミで広がり、上映館を増やしロングラン上映、全国上映し、果ては日本アカデミー賞及び国内の賞を数多く受賞した作品だった。
ソレこそが細田守監督作品「時をかける少女」である。
 自分も時かけに魅せられた一人であり、映画館に複数回足を運ぶという事を行った初めての作品だった。
実際、ミニシアター系映画好きだったし、いつもの短観上映映画と同じような気持ちで前売りを購入したのだが、
見た後に底抜けに気持ち良く、体が軽くなるような錯覚に囚われた。ソレは良作に出会えた時極稀に味わうことの出来る感覚で、見た瞬間DVDの購入を決定付けた作品でもあった。
 あれから3年、2009.8.1細田守時かけスタッフによる最新作サマーウォーズが公開された。
当然今回も前売りを購入し、公開日を待っていた。
公開日である8.1は土曜日、その上映画感謝の日。こんな混雑必死の時等絶対に映画を見ない人間なのだが、コレばかりは特別。
こんな全国上映の映画を公開日初日に見るなどという暴挙は正直自分の記憶の上では無い筈である。

 作品の内容としては、「ヒロインは90歳の祖母さん、この祖母さんがとにかく元気」って、どっかで聞いたことのあるようなキャッチコピーなのだが、実際コレが当てはまってしまう。実際は別にヒロインは居るのだが、この祖母さんを中心人物として、大家族による21世紀の戦争が行われるのである。
 ココを見ている人の殆どは見ている人だと思うので、今更内容を言うのは野暮というものだが、率直な感想として普通にいい映画で残念だった。
前作時かけは、泣けはしないが、不思議と体が軽くなるような突き抜けるような気持ちのイイ作品だった。
ソレに対し今回は、祖母さんの一言一言が胸に刺さる。祖母さんの一言で皆が勇気付けられる。コレこそが亀の甲より年の功って奴だろうか?
何はともあれ全体的に解りやすい作品だった。
ただ、どれみと時かけから入った自分としては、意外に細田守という人はアクション映画を作る人なんだという事、そしてマニアックな展開が好きなんだという部分が新たな発見だった。
友人に聞いてみると、他作品は結構こういった作品があるようで、実際時かけの方が異端だったといえるのかもしれない。

ひとまず続く