久々に

従兄弟及び婆様に会ってきた。
従兄弟の2人兄弟は平成生まれのティーンエイジャー、正に流行最先端人種。
俺と同じ血が流れてるとは思えん程有能人種で、下手しなくても俺より頭良し。
ほんの数年前は俺の漫画を破いては自分で泣き出す始末。
こっちが泣きたい気分を抑えつつも、テープで補修していた日々が懐かしい。
それが今や声変わりし、整髪料つけて頭をおっ立てる姿を見る事になるとは、時代が流れとは早いモンだ。
その分だけ俺自身も年食ったんだろうが、自分自身の事は何故かそれほど気にならない。
まぁ、俺の場合古い友人にあっても代わってネェと言われるのがほとんどだが。

従兄弟の2人の成長に目を見張る反面、婆様の年の食った状態を見てカナリのショック。
今年80と幾らかになる婆様は母方の婆。父方の方は数年前に逝っちまって、2.3年ほど医者の役に立って先日骨になってやっとこ墓に入ったとこだが、コッチの婆様はまだ現役。
家の母親は第一印象は大概「怖ぇ」と言わしめるほどのバリバリお母ん、それの親はもっと強烈。家の母親が18の時に父親は逝っちまって、それ以降女手ひとつで家の母親と叔父を育ててきた女。
言わば家の母親の元になった人間だ。
その勢いは60を越えても衰えるところを知らず、地球が割れてもコイツだけは生きていると言ってもおかしくない様なタイプの人間だった。
それが昨日会って見た婆様は姿こそは変わらずとも、耳も遠くなり以前のような勢いは消えてしまっていた。
どうやら話によると、先日体調を崩して以来弱まってしまったとの事。
耳が遠くなったお陰で、常にボケが天然化されてしまい、笑いが耐えない状況。
という事実は決して笑い事ではなくなってしまったのだが、流石に80を過ぎると人間至る所に異常を来たす。
老いとは誰にでも平等に訪れ、身体の自由を奪い、脳機能を低下させていくものだという事が痛烈に感じた日だった。
俺にとって爺婆最後の砦になる一人。
できる限り長生きしてほしいモンである。