とあるコミュの事

たった一人のドケチによる心無い一言が、幾千人もの神経を逆撫でし、終わる事の無い下らない争いを併発させた。
最初の発言者に食って掛かる反発勢力。
 そもそも最初の発言者が既に物事の当事者に在らず、野次馬精神と在りもしない偽善の正義感により立ち上げた物事、そこに群がるは発言者以上の野次馬、野次馬に野次馬が付き、本来の物事は忘却の彼方。
双方一歩も譲らず、それに呼応され群がる目的意識のバラバラな協力者達。
 一人は感情をあらわにする者、またある一人はそれを冷静そうに受け止めながらも、胸中烈火の如し。
大凡大人の発言とは思えぬ下らぬ攻防が繰り広げられる。
 当初の火種はとうの昔に燃え尽き、最早注がれた油のみで燃え続ける焔。
何時しか発言者自体も己の愚かさに気が付き、それに伴い反発者もしぼんで行く。
 事の終いは発言者自らが、全てを無に返し、事を納める。
正直全く意味を成さない言い争い。
当初の意味のありそうな発言は何時しか暴れたい愚か者の言葉となり、その発言がなおも野次馬精神を掻き立てる。
何と人の愚かしき事か?
そして以上のようなものに限って神速たる速度でトピックが進行して行く。
やはり人は愚かである。