何度でもタイムリープ


 本編をもう一度見直したのだが、あの夏の日を思い出させてくれる「変わらないもの」がここにあった。
俺自身変わって行くのにこの作品はあのころのまま変わらずにそのままだった。

本作品の監督、細田守の作品は今回が初めて見たのだと思っていたのだが、実は俺は過去に細田作品とであっていたのだ。
彼是5年以上前になるのだが、以前オジャ魔女どれみと言う日曜早朝からやっていた児童向け作品のアニメーションが存在した。
児童向けとはいいながらも、非常によく出来た作品で、全50話のシリーズを4シリーズ、実に4年間で200話と言う息の長い作品だった。
DRAGON BALL初期シリーズが190話だったと言う事を考えればその長さがご理解いただけるだろうか?
監督の佐藤順一は正に天才と呼べる監督であり、有名作品に数多くかかわっている監督である。
 話が逸れてしまったが、俺は同作品の最終シリーズ50話を当時何の気無しに見続けていた、50話もの作品を見るという事はカナリ大変な事ではあるのだが、それでも毎回すんなりと見る事の出来る作品たちに苦痛を感じる事なく見る事が出来た作品だった。
 そんな中で、一番記憶に残ったエピソードで「どれみと魔女をやめた魔女」と言う不思議な話がある。
シナリオもさることながら、このエピソードの最中、天丼として使われるY字路の道路標識、同一のシチュエーションを巧みに利用したイメージが記憶に深く焼き付けられたエピソードだった。
実は、そのエピソードの絵コンテを切ったのが何を隠そう細田守本人だったのである。
正直俺は、時かけ作品中にY字路標識が出てきた時に奇妙な感覚にとらわれた。
頭の中に以前見た作品を思い出したからだ。そして後後になり細田守の事を調べるうちにこの事実を知って鳥肌が立ったのを忘れない。
氏の才能はこの頃から芽生えていたのだと言う事は過言ではないだろう。
 たった6館からやがて全国公開となったシンデレラストーリーを展開した昨年夏、またあの季節がやってくる。
今年の夏も何かいい物に出会える事を期待したい。

先日のdeadmanの書き込みを見た瞬間心の底からタイムリープしたくなりました。
ゴメンヨ。