後の祭り

に行ってきた。
夏の夜になると何処からとも無く聞こえる太鼓の音。
ソレを聞いただけで気分が向上するのは俺が日本人の証拠だろうか?
地元の友人と遊ぶ機会が減って以来行く機会が圧倒的に少なくなってしまった盆踊り。
去年に至っては体力の消耗もあってか、1つも行かなかった。
ソレは祭好きの俺としては、結構な事である。
ってな訳で、ひとまず地元の盆踊りに顔を出してみる。
実に5年以上もご無沙汰だった盆踊りに行き、最初に驚いたことは会場の狭さである。
端から端まで徒歩で歩いて3分弱の四角い空き地によくもまぁ4時間近くもいられたものだと思う。
今もそうだが、当時から話さえ出来れば、何処でも時間を潰せる人間だったと言うことが良くわかった。

そして昨日、地元では比較的大きい部類に入る盆踊りに行ってきた。当時の俺のその盆踊りに対する印象が、品物がやたら高い、迷子になる、ヤンキーだらけで恐喝に会う、と3拍子そろった恐怖の祭りだった。
しかし、先日行った結果、恐らく半分以上が自分より年下なのではないかと思わせる群集、祭りの終了時刻が仕事の帰りよりも早い事実、値段は意外に普通、そしてやはり狭い。
そういった逆衝撃が襲い掛かってきた。
実際俺が言った時間は22:00頃だったのだが、その頃には殆どの露店がのれんを下げ、人々は帰り、酔っ払いが運ばれ、警備員が見回りをしている最中だった。
若干予測はしていたものの、折角行ったのに御呼びでないような扱いをされると微妙に寂しいモンである。
最後までいるとなれば、確実に親に担いでもらって寝ながら帰った筈なのに、夜はこれから的な感じだった。
手を引っ張られて帰る子供を見ながら、いつか俺自身もあのように引っ張る役に回るのだろうか?等と、まだ相手もいねぇくせに自分勝手なフザケタ妄想を抱かせながら、夜中と呼ぶにはまだまだ早い時間に盆踊り会場を後にするのだった。