生まれたて映画ドラえもん

nori_s2006-04-22

実に3年ぶりである。
最後の最後まで悩みぬいたドラえもん映画をしのと共に見てきた。
俺は元々高校時代に上映された、帰ってきたドラえもんからなる感動シリーズを周囲の罵倒にも負けずに彼と2人で毎年毎年チビッ子たちに紛れて見ては涙してきた。
しかし、3年前のがんばれジャイアン以降シリーズが消えてしまった事と、キャスト・スタッフの総入れ替えで俺らのドラ映画は静かに幕を閉じたのだと2人の仲では思われていた。
だが、俺らにとってそう易々と消えてくれるほどこの作品は小さい物ではないのだ。
リニューアルされたこの作品も、気にはなっていたが、2人の仕事上の都合、上映時間、何よりもソレを踏み出す1歩がこの作品から遠ざけていた。
しかし、神は俺等を見捨てなかった。
上映期間残り2日というギリギリの時になって遂に2人の時間に同時の休みが出来たのだ。
何時もより遠くの映画館まで出向き、視聴した3年ぶりのドラ映画は映像、声に大きな違和感を感じた。
だが、やはり根底はドラ映画だったのだ。
粗筋を知っているのに何故ココまで感動できるのだろう?
判り安い別れの感動話なのに何故ココまで涙があふれるのだろう?
ソレはやはりドラ映画だからだと思う。
キャラクター達が協力し、必死になり、泥まみれになりながら1つの事を成し遂げようとする姿は、何時しか見ている者たちも巻き込む。
最後はご都合主義だろうが何だろうが、見ている者全てを納得させれるほどの魅力とパワーにあふれた映画。
タイムパトロールの力を借りずに、最後まで成し遂げる姿はまるで原作者の手から離れた新たなドラ映画の旅立ちを感じずにはいられなかった。
スキマスイッチのEDと共に流れるラストシーンは25年の時を経て、原作と2006が繋がった瞬間だと思う。
オリジナルスタッフの手を離れ、新たな出発をしたドラ映画の次なる挑戦が楽しみである。