2006夏のダークホース

今年夏の2トップイベント、専門時代の仲間とのキャンプから数日。
皆様ホントお疲れ様でしたとと同時に遅ればせながらの登場大変申し訳ない。
今度は皆と一緒に行きたいもんだ。こんな時こそタイムリープの力を使うんだと思う。
と、言う訳で夏旅行の話を一緒に行った皆にしても意味が無い訳で、先日ようやく見れた時をかける少女の話。
 原作はご存知筒井康孝の同名小説、何を間違ったのか大方の予想を翻し今年夏最大の台風の目。
ガラガラの映画館で涼みながら見ようと思い前売買って待っていたのにエラい目に……
まぁ、作品的には楽しかったから良かったのだが。


 時を戻ったり進んだり出来る能力を持ったらやり直せるって言うのは正直間違いだと思う。
例え自分の好きなように事を運ばせることが出来たってきっと満足出来ない物な筈。
例えば、美味い料理だって何度も食えば飽きてしまうモンで、どんなモノだって一つしかないから大切に扱うのだ。
人生ってのは一度きりの勝負。取り返しの付かないことだからこそ大切に生きなければならないし、悔しかったり辛かったり納得の行かない事があっても、それで良かったのだと自分を納得させなくてはならない。
その納得させることが出来ると言う事が人間の最大の強さなのではないかと思う。
言わばポジティブシンキング。それで良かったのだと思う気持ちや、些細なことでも大切に思う気持ち、ソレこそが大切なのだ。
例え、タイムリープで自分の思い通りにしたとしても、ソレすらも思い通りでは無くなり、大切な物を失ってしまう。自分自身の作った未来にすら嫌気がさす、人間とはなんと愚かしき生き物か?主人公真琴もそういった場面に立ち会うこととなる。
人生なんてのは納得の行かない事が半分以上、ソレが本来の姿なのだ。
だが、そんな中にも喜びがあった時、人は何時も以上に喜ぶ事が出来る。
辛い想いをしてるからこそ大きな喜びが得られるし、何の苦労も無く手に入ってしまう喜びなんて物は正直高が知れてる。
 彼女も最後は能力が無くなった事に満足しているのではないだろうか?
言わばタイムリープと言う呪いから解き放たれた清々した気持ちだったのではないかと思う。使えなくなったからこそ目標も手に入れることが出来た。何より果てしない時の中で彼と出会えた事が何よりも彼女を強くしたのだろう。
そう考えると、タイムリープなどと言う能力の本当の重要性など人生においては大した事は無いのだ。

ただ、俺自身タイムリープが使えたら、まだ口コミで広がる前のガラガラな映画館で見たかったと思う。