インストCDを買う

買ったのはWILDARMS Music the Best -feeling wind-及び-rocking heart-の2枚。
インスト即ち、インストゥルメンタル=音楽のみのCDである。
サントラと言わないのはこれがアレンジCDの為。
WILDARMSシリーズ1〜4の中から選りすぐりの楽曲を片一方はピアノアレンジ、片一方はロックアレンジと、全く別の方向からアレンジをかけた正に対極を成す2枚のCD。
シリーズメインコンポーザーなるけみちこ久々の音源に思わず購入してしまった。
久々に聞いたなるけサウンドは相変わらずで、ロックアレンジなのにどこか悲哀的でピアノアレンジなのにどこか高揚感高ぶるなるけ節はスバラシイの一言。
 そもそも俺はこの作品、本編のゲームよりも先にサウンドトラックCDを購入してしまったと言う超特殊なケースだったのだが、このCDを聞いてその気持ちも分かった気がする。
早い物で、このシリーズも今年で10周年を向かえる。
10年たっても古臭いと思わぬどころか、今のゲームサウンドよりもイメージが実にしっかりしているし、1つの音楽CDとして楽しめると言うのは幾らなんでもホメすぎだろうか?
 ゲームや映画の楽曲に一番必要なものは、その作品にどれほど合っているかである。
その点ではこのシリーズの作品は実に見事に作品全体のイメージを作り上げ、どれも高水準であるにもかかわらず、シナリオ、サウンド、雰囲気どれが抜けても駄目になってしまう実にバランスのとれた物だと思う。
 いよいよ来月新作が発売されるが、メインディレクター金子彰史、メインコンポーザーなるけみちこが第一線を退いてしまった今、この作品の遺伝子を見事に受け継いでくれた作品になっているのか、正直今までで一番期待と不安が入り混じっている。
この作品の大前提である荒野と口笛だけは残しておいてもらいたいと思う。