今日1月30日をもって、閉鎖します。

nori_s2005-01-30

ってのは、うちじゃなくて近所の小さな映画館。
しづマインシアターと名づけられたこの映画館は、客席数132席と都内の単館上映映画館張りの小ささだ。
やっていた映画も児童向けが多く、どっと混まないまでも細々とやっていた映画館だった。
この映画館の最大の魅力はなんといっても、客の少なさ。
そんなんだから潰れんだ。って声もあるだろうが、それ以上にあの閑散さは魅力的だった。
バトルロワイヤルを公開3日目に見に行ったら10人以下、先日ゴジラを見に行ったら俺含め2人。
ジブリ映画に至っても、多くても3分の2程と言う脅威の静けさだ。
値段においても200\の会員になればその瞬間から一本1000\になる上、5本見ると一本タダと言う最近のDVD販売のような料金。
そんな赤字覚悟前回の経営にも拘らず。14年間に渡って数々の映画を上映してきたのだ。
俺も最近までドラえもんやらジブリ映画やらをよく見に行っていたものだ。
だが、そんなしづマインに最強最大のライバルが登場する。
ワーナーマイカルシネマだ。
8館同時上映、dtsサラウンドの音響スピーカー、一番少なくて150席の座席数、アメリカサイズのポップコーンとゆったりシート。
正直負け戦だった。
それでも、数年にわたり経営を続けてこれたのだが、本日ついに閉館となってしまった。
最終日の今日見に行ったのだが、公開20分前にも拘らず、俺だけ。
まさかと思ったがチビッコが数名は行ってきて残念ながら貸しきり状態とは行かなかった。
ここでの最後の映画はハウルの動く城だった。先日一回見たのだが、内容よりも、ここで見ることに意義があると思い、もう一度見ることにした。
俺がこの映画館で初めて見たのは紅の豚だったのだ。
ジブリに始まりジブリに終わるとはなんとも感慨深く感じられるものだ。
最近は小さな店舗が大型店舗により閉店という事をよく耳にする。
ゲーム会社に然り、今の秋葉原に然り、古本屋に然り。
確かに大きな巨大店舗は綺麗だし、沢山のサービスを受けられるだろう。
だが、小さな店があってもいいのではないかと思う。
昨日書いたLIVEにしても、人数が多すぎるとその分皆で楽しさを分散することとなるのだ。
小さい店舗には小さい店舗のサービスと言うものがある。
それに様々な店舗があるだけで、街が活気付き皆も元気になりまた新たな商売・店舗が生まれる。
そういった好循環が必要なのではないか?
不景気が延々と続き、限られた娯楽のみで楽しむと言うのはなんだか悲しいものだ。
もっと大小さまざまな娯楽を楽しめる時代がまた来ることを祈りつつ、ありがとうしづマインシアター。